20 Jan 2023

「Tiger Gallery™」第三弾
ロンドンを拠点に活躍するアーティストMichele Fletcherによる新作絵画展を開催

アートギャラリープロジェクト「Tiger Gallery™」第三弾

Ontsuka Tigerは、昨年の夏からロンドン旗艦店で開催中のアートギャラリープロジェクト「Tiger Gallery™」の第三弾として、ロンドンを拠点に活躍するアーティスト、Michele Fletcherの新作絵画展『Between a Flutter and a Fold』を開催いたします。

直感的でプロセス主導的な手法、深い表現力を持つMichele Fletcherの色彩豊かな絵画が映し出すのは、自然の即時的で、固有の、そして、完全無欠な美しさ、さらに自然界と人間との結びつき。視覚的な記憶を頼りに、感覚と場所をつなぐことで、Michele Fletcherは抽象画と風景画の両方の伝統に根ざした作品を制作しています。

Michele Fletcherの作品にインスピレーションを与えるのは、一年中さまざまな花や果物、野菜を自ら育てている自宅の庭で過ごす時間。季節によってその庭は、色とりどり、多彩な形に変化し、彼女に数々の感動をもたらします。Michele Fletcherの絵画は、植物を描いていることがはっきりと分かるといった特徴があるだけでなく、自然界に対してシュルレアリストたちが示してきた反応の系譜を引き継ぎ、自然と人間を結びつけるロマン主義的、前科学的思考などからも影響を受けています。彼女が描くしなやかなフォルムは、優雅でありながら貪欲、流れるようなリズムを持ちながら潜行的で、人間と植物に共通する飢えや欲望、ストレスなどが表現され、そこからは血管を流れる血液を思い起こさせる渦巻くような筆の運び、腱や関節でつながれた筋肉を思わせる神秘的な構造など、人体との深い結びつきが浮かび上がります。

Michele Fletcherの作品には、ルネサンスから現代までの幅広い画家たちからの影響が見られ、ボッティチェリの『春』にある花のディテールやピーテル・パウル・ルーベンスならではの流れが、17~18世紀の日本や中国の風景画、ジョージア・オキーフ、アイリーン・エイガー、ジョアン・ミッチェルといったより現代のアーティストの作品の中に融合しているかのような感さえあります。明晰な詩情あふれる緻密さで描かれるMichele Fletcherの作品は、植物の命の尊厳と、手つかずで容赦のない自然の連続性の中にしっかりと根を下ろした人間の姿を前面に押し出しています。

Michele Fletcherによる絵画展『Between a Flutter and a Fold』は、ロンドンのリージェントストリートにあるOnitsuka Tiger旗艦店のギャラリースペースにて、2023年1月27日から3月25日まで開催いたします。 開廊時間: 月~土 10:30-18:00、日 11:30~18:00

「Tiger Gallery™」オフィシャルサイト:https://www.onitsukatiger.com/jp/ja-jp/mk/tigergallery

■ Michele Fletcher (ミシェル・フレッチャー) ミシェル・フレッチャーはミシェル・フレッチャー(1963年、カナダ・オンタリオ州生まれ)
ロンドンを拠点に活動し、ゴールドスミスカレッジで美術と批評理論の学士号を、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで美術の修士号を取得。ゴールドスミスカレッジでネヴィル・バーストン賞(絵画部門)、マーマイト賞(絵画部門)を受賞している。また、2020/21年ジョン・ムーア絵画賞の入賞者でもある。フレッチャーの作品は、2009年、2018年、2021年2022年のロイヤルアカデミー夏季展に選ばれている。

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