10 May 2021

北村匠海 橘柊生 look.2

発信し続けることで
新しい僕らの姿を見せていきたい

結成10年目を迎えるDISH//。それぞれが音楽に真摯に向き合い制作を続ける中で、新たな夢や目標もできた。その夢に現在進行形で向かっている彼らはお互いにどう高め合っているのか、どんな存在なのか。俳優、音楽、メンバーへの思い。それから将来の自分の姿を思い描いてもらいながら話を聞いた

スポーティーな要素に、キレイめなシャツを合わせる。テイストの違うもの同士の絶妙なマッチングが今年っぽいLOOK2のスタイリング。2人ともまるで普段の自分のスタイルのように着ていてしっくりくると、声を揃える。
北村「とにかく着心地が良い。トラックスーツにシャツを合わせるという、テイストの違うものをあえて組み合わせるスタイルが好きで、自分でもよくしているスタイリング。スニーカーは、やっぱりフィット感が抜群で履き心地も良く普段の自分に近いですね」
橘「ウインドブレーカーは好きなアイテム。プライベートでも何枚も持っています。ハイネックジップなところもいいですね。ストリート系カジュアルが僕のスタイルなので、いつもの自分と変わらない気分で着こなせました」

異なるテイストが組み合わさることで相乗効果が生まれたスタイリング。同じようにそれぞれの個性が組み合わさることで、最高の音楽を生み出し、脚光を浴び続けているDISH//は、今年で結成10年目を迎える。自然と役割分担ができているという彼らにとって、メンバーはどんな存在で、お互いにどんな影響を与え合っているのだろうか。
北村「僕と柊生は、DISH//みんなの意見をまとめるポジション。メッセージを伝えたり、スタッフとメンバーで方向性が違うことがあれば、何度も何度も話したり。ドラムの泉大智は、カルチャーがあって、精神面で包んでくれるような存在。ギターの矢部昌暉は僕らをいつも俯瞰で見て意見を言ってくれる」
橘「本当にその通りですね。昌暉はフィジカルが強いよね、リズムの体力もあるし、メンタル面の体力もある。オンオフの切り替えがわかりやすいのも昌暉。オフモードの時、外で会うと誰かわからないくらいだけど、オンの時はキラッキラに輝く」
北村「完全に自分じゃない自分を作り上げるよね、オンの時。僕と柊生が動で、大智と昌暉が静。」結成前からの仲という4人は、人生の半分ほど一緒に過ごしている。最初は喧嘩をすることもあったが、今は仕事も遊びも全部共有し、まるで幼馴染のように一緒にいると落ち着く存在。彼らの生活の一部になっている音楽活動を通して、これまでどのような変化があったのだろうか。
北村「最近改めて音楽をやってきてよかったと思う。音楽は0を1にクリエイティブする仕事。俳優は、1を100にしたり1000にしたりする。同じ“表現”ではあるけれど、作るという意味では微妙に違う。自分で0を1にできるという作業はやっぱり楽しいですね、ああ僕はこれをずっと続けていくんだろうなと感じています」
橘「音楽の見方も聞き方も変わりました。変わったことで、より音楽を作ることが楽しくなったし、人生が豊かになっている感じがしている。僕、音を聴くと、色で見える時があるんです。色で感じるというか。この曲は何色だなって。作詞をする時は、日常のその色が現れる瞬間ってどんな時だろうって考えて、そこから言葉をつないでいくような感覚で書いています。アルバム『X』の中の『QQ(クイーンズ)』という曲はライフスタイルソング。最近の自分のライフスタイルが結構好きだったので、書きやすかったです。」
北村「柊生の歌詞は、すごく口当たりがよくて、届くんですよね。難しさというか、深みがあるというか。DISH//の人気曲でもあるし、特に『Loop.』は、柊生にしかないものだなって思います」

2020年はDISH//にとって飛躍した1年でもある一方で、コロナ禍でやりたいことが存分にできなかった1年でもあった。だからこそ今年は、俳優としてもDISH//としても発信し続けたいと力強く願う。
北村「昨年は、撮影もとまったりライブも出来なかった。その分、大きな休みができて。休みの間、後悔しない人生を歩むためにはどうするべきかを考えた時に、たくさん物を作るとか、何かを表現することが自分の中での生き甲斐だなって再認識しました。もちろん役者としてお芝居することもそうですが、音楽を作る、歌う、演奏することも。2020年は、たくさん曲を作りました。アルバム『X』はそれが実った作品。今年は昨年作りためたものを発信してアウトプットしていきたいですね。それに昨年は『猫』を通して、様々な音楽番組に呼んでもらったり日本レコード大賞で優秀作品賞を頂いたり、素敵な景色をたくさん見せてもらったので、そういう場所に4人で生み出した曲で立つという新たな目標もできました」
橘「仕方ないことですが予定が崩れるたびに、あーまたダメだった。あーまた終わっちゃった。という気分になっていたので、極端な話、予定を立てないというか。いい意味で流れに身を任せるというスタンスでいたい。だからといって、ライフスタイルが変わるわけでもなく、仕事へのモチベーションが下がっているわけでもない。先のことに期待しすぎない方がいいなって。今できることを自分の赴くままにやっていこうかなという感じですね」

お芝居も音楽も真摯に向き合い続けてきた2人。10年後、どんな場所でどんな自分でいたいか、何をしていたいか、将来の自分の姿を想像してもらった。
北村「10年後というより20年、30年後なんですが、この構想はかなりしっかりあって、まず土地を買う。そこでカレー・コーヒー・古着屋、一個の建物の中で、将来の奥さんと3つのお店をやる。自分たちの好きな服、自分たちが選んだコーヒー、自分たちの作るカレー。自分たちの好きなことをただ毎日やって、たまに3つを区切る衝立が取れて、ライブハウスに変わる。そんな生活を将来的に送ってみたいなって思っていて。僕はこれをずっと構想しているんです」
橘「まったりと音楽は続けていたいですね。フェスで先輩バンドの方々が家族を連れてきているのがすごく羨ましいよねってよくメンバーで話していて。客席で見ていた家族が、ライブ後に楽屋にきて、メンバーの家族とみんなで談笑している。その姿にめちゃくちゃ憧れています。何歳になっても、みんなとみんなの家族と一緒に音楽を楽しんでいたいなって」
北村「10年後は結婚していたいよね」
橘「10年前のインタビューで僕ら、10年後は結婚してます子供もいますって言ってたけど、10年後の今、誰もしていないね(笑)僕らの人生のテーマは愛ですから!」
北村「そう、仕事も音楽も全部、愛が一番大事だよね」

今年一年のDISH//がどんなことを発信し挑戦していくのか。そしてどんな素敵な音楽を生み出していくのか。思い描く将来像に向けて邁進し続ける彼らから目が離せない。

 


DIRECTION : Shinsuke Nozaka
PHOTO, MOVIE : Masato Moriyama (TRIVAL)
STYLIST : Kosei Matsuda (SIGNO)
HAIR & MAKE-UP : Asako Satori
TEXT : Mai Okuhara

Takumi Kitamura To-i Tachibana

■PROFILE

 

北村匠海
1997年11月3日生まれ。
出演映画「砕け散るところを見せてあげる」が現在公開中。

 

橘柊生
1995年10月15日生まれ。
ラジオ・ゲーム実況など、幅広く活躍中。

 

DISH//の4thアルバム『X』が絶賛発売中。
また、待望の新曲『No.1』は、アニメ「僕のヒーローアカデミア」第5期のオープニングテーマとなっている。
https://dish-web.com/

 

■着用情報

【北村匠海】

JACKET
2183A754.601
¥19,800(税込)

TRACK PANT
2183A753.600
¥13,200(税込)

SHIRT
2181A527.101
¥14,300(税込)

ACROMOUNT
1183B257.600
¥16,500(税込)

 

【橘柊生】
JACKET
2183A684.001
¥27,500(税込)

SHORT
2181A524.002
¥12,100(税込)

SHIRT
2181A527.401
¥14,300(税込)

ACROMOUNT MT
1183B467.001
¥18,700(税込)