宮世琉弥 look.2

いま、演じることに夢中だと語る宮世琉弥。テレビ番組やドラマ、雑誌など、さまざまな出演のラブコールが絶えない。取材や撮影など忙しいスケジュールをこなす毎日を送っているという彼のパーソナルな一面を知るべく、趣味や好きなもの、さらに今後の展望について語ってもらった。

さっそく好きなことは何か尋ねると、意外にも古い映画が好きでよく鑑賞しているという。それも、宮世琉弥の端正でアイコニックなルックスからは想像できない渋好みだというから驚いた。

「映画『時計仕掛けのオレンジ』や『男はつらいよ』シリーズ、黒澤明監督の『蜘蛛の巣城』が好きな作品。俳優として演技の勉強で観ているというより、純粋に観てみたいという気持ちが強いんです。音楽も、ブルーハーツやブランキージェットシティをよく聴いています。最近の音楽も聴きますが、父親世代のミュージシャンの方が好きですね。なかなか同世代に、趣味が合う人がいないんですが、40、50代の方と話がすごく合うんです（笑）。ドラマ『闇金サイハラさん』の撮影で、マキタスポーツさんと仲良くなって音楽の話をたくさんしたんですが、『18歳なのに俺と話が合うのはおかしいよ』って仰ってました（笑）。ロケの撮影の時に、休憩中に路上で浜田省吾さんの『マネー』を一緒に熱唱したりもして。とても楽しかったです」

早くに社会へ出たことで大人顔負けの趣味になったのかと思いきや、渋い趣味は幼いころからだという。そして、最近のマイブームについて尋ねると、「自分の将来について想像をめぐらすこと」と即答。

「あれをやってみたいとか、こんなこともできるんじゃないかって、頭に描くと考えがどんどん膨らんでいくんです。でも、自分がやってみたいことや挑戦したいことは口に出して周囲に伝えて、表に出していくことが大事。この業界には『こういうものを作りたい』と言えば、『一緒にやろうよ』って反応してくださる方が、たくさんいると思うので。皆さんの力を借りながら、一つ一つ叶えていきたいと思っているところなんです」

全身を黄色いアイテムで固め、スタイリングのリラックスしたムードをすぐさまカメラの前で体現する。シューズにフォーカスした足元の撮影中には、得意なダンスのステップやムーンウォークを披露。大好きなヒップホップのダンスを撮影に応用した。そんな求められる以上のことを難なくこなしてしまう宮世琉弥。彼の秘めたクリエティブな一面は情熱的で、すでにアイディアもあるようだ。

「色々なことを自分でプロデュースして、何か作ってみたいんです。まずは、自分のことを知ってもらえるような、自己紹介代わりになる映像作品を作ってみたいですね。それこそ、宮城県の街並みと一緒に撮影したいです。それをSNSとかで、多くの人に見てもらえたら素敵ですよね。まずは、すぐに形にできそうなことから始めたいと考えています」

フォトグラファーやスタイリスト、ヘアメイク、撮影に携わるスタッフとコミニケーションを重ねながら、ひとつのものを作り上げる過程が楽しく、大好きだという。

「父親が建築家だからなのか、ものを作っていく現場を大事にしたいと常々思っています。僕自身も被写体として、ポーズなど撮られる側のアイディアをどんどん提案していきたい。そういうチャレンジが、今一番わくわくすることなんです」

→look.1では、宮世琉弥さんの家族と故郷、ファッションについて話を聞いた。

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Direction : Shinsuke Nozaka
Photo, Movie: Genki Nishikawa (MILD)
Stylist : Kosei Matsuda（SIGNO）
Hair & Make up : Yusuke Tokita
Text : Aika Kawada