出口 夏希 look.2
モデル、そして俳優として、さまざまな場所で魅力を発揮している出口夏希さん。人懐っこく振る舞っていると思えば、次の瞬間には淑やかな表情を見せる。気づくと目で追いかけてしまう不思議な魅力を持っている。そんな彼女に、look.1と雰囲気を変えたカジュアルなスタイルを披露してもらうとともに、気になる俳優という仕事への思いを聞いた。

look.2では、ビッグなデニムブルゾンにモノトーンのワンピースを重ね、大人のカジュアルルックを着こなす。アクセントにイエローのヒールを加えて、華やかさをプラスしていた。撮影中も、「すごくタイプのコーディネートです!」と、テンションが上がっている様子。
「青が好きなので、私服でも衣装でも選びがち。色使いももちろん、オーバーサイズのジャケットが好みでした。大きいアウターにちょっとタイトなワンピースやボトムスを合わせたり、シルエットにメリハリをつけるのが好きですね。色で言うと、普段黒い服を着ることが多いので、今年はベージュやモカなど淡い色を入れたいと思っています。冬いつも黒くて、明るい色を取り入れたいなって。イエローのヒールは私服では挑戦したことないけど、落ち着いた色のコーディネートに入れるとかわいいですね」
普段からモデルとして、俳優として服に触れている出口さんにとって、ファッションとはどういう存在なのか。答えは「生活に良いパワーをくれるもの」。
「撮影現場に朝早く行くときは、脱ぎ着も楽なスウェットを着がちだったけど、一度朝からしっかりおしゃれをして仕事に行ったらすごく気持ちがよかったんです。撮影が終わった後も『このままどこかに行こうかな』って一日通して気分が上がって。早起きする日もなるべくがんばってかわいいコーディネートを組むようにしています(笑)」

さらに、ファッションと俳優の関係について聞いてみる。気持ちを盛り上げるだけではなく、演じる役のヒントになる大事なきっかけだと語る。
「お洋服って日常生活はもちろん、俳優というお仕事でもすごく大事だなって思います。役に合わせて選んだ衣装によって、そのキャラクターを表現すると同時に、演じる時に気持ち的にも役に入りやすくなる気がします。私服もそうですが、気分をつくってくれるのがお洋服ですよね」
俳優活動を始めてすぐに、数々の話題作、人気作に出演し、これまで華々しいキャリアを重ねてきた。確かな演技力に評判が集まるも、自身は「演じることに気持ちが追いつかないこともあった」と語る。
「演じることの難しさもあり、お芝居にちょっと苦手意識が出てきてしまったことがあったんです。そんなもやもやと悩んでいる時に、楽しいと思える現場を経験することができたことで気持ちが変わっていって。最初感じていた『現場が楽しい』という気持ちから、『役を演じる俳優というお仕事が楽しい』という思いに変わっていきました」

自分ではない人物の人生を歩むことがいかに難しいかは、想像に難くない。彼女も日頃真摯に作品に向き合う中で、お芝居の奥深さに戸惑うこともあったが、この2作品の出会ったことで意識が変わった。
「その作品というのは、『ガリレオ』シリーズの映画『沈黙のパレード』とNetflixシリーズの『舞妓さんちのまかないさん』。監督やスタッフの皆さんとお話しできる時間がたくさんあったように思います。それに、どちらの作品でも、私の中身を知ろうと接してくださったり、時間をかけてお芝居について丁寧に教えてくださったりしたので、そこから苦手意識が徐々に和らいできました。とはいえ、まだまだお芝居に対しては挑戦している感じ。今は、一つ一つ作品と役に向き合いながら、演技力をつけていきたいと考えています」
そうして演じることが大きな喜びに変わった今、役を務める際に大事にしていること。それは、「役と自分の距離を感じること」。現在は、いろいろなアプローチを考えている段階のようだ。
「まだ、先輩方がやられているような深い役作りをできていないからかもしれませんが……今は自分が作品や役に対して思うこと、感じたことをそのまま出すことをしています。役をいただいたら、まずは自分に似ているところを考えているかもしれません。台本を読んでみて、「この気持ちわかるな」「わからないな」という考え方をしていると思う。例えば、演じる役と似ている境遇の人物を調べたり、人物像を知るきっかけとなるピースを集めています。ただこれがいわゆる“役作り”というのかはわからなくて、いろいろ試している段階です。自分で考えつつ、監督やスタッフさん、マネージャーさんに相談して、現場でやってみる、ということを繰り返しています」

止まって考えるより、走りながら考える。それは俳優だけでなく、何かに挑戦するすべての人にとって大事なことだと思い知らされる。キュートな笑顔の中に、そんな確かな覚悟を感じた。
「たぶん、いや、きっと、私って負けず嫌いなんです。毎回自分の中でうまくいかない感覚があって、そのたびに『悔しい〜!』ってなっちゃうから、続けているのかなって。その気持ちはまったくネガティブではなくて、『もっとうまく演じたい!』とすごく楽しい気持ちなんです」
気のせいかもしれないが、さっきより大人びて見える。グラデーションのように彩られたさまざまな表情の出口さんを見て、これからの活躍に自然と期待が高まる。
Direction : Shinsuke Nozaka
Photo, Movie: Yoshiaki Sekine(SIGNO)
Stylist : midori(W)
Hair & Make up : Tomoe Nakayama
Text : Hisamoto Chikaraishi(S/T/D/Y)
■PROFILE
2001年10月4日生まれ。2018年、雑誌『Seventeen』のモデルとしてデビューし、現在『non-no』専属モデルを務める。俳優としても活躍し、大作に出演。近年に出演作に、ドラマ『アオハライドSeason2』『君が心をくれたから』や『ブルーモーメント』、Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』や劇場映画『赤羽骨子のボディガード』などがある。『出口夏希 2025年カレンダー』が好評発売中。
■着用情報
DENIM JACKET
2181A980.400(BLUE/NAVY)
WOMEN’S PRINTED DRESS
2182B289.100(REAL WHITE/PEACOAT)
TIGER RODEO
1182A659.750(YELLOW/YELLOW)








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