原菜乃華 look.2

9月15日公開の映画『ミステリという勿れ』をはじめ、話題のTVドラマにCM、そして数々の女性誌でも活躍中の原菜乃華。プライベートではクールな洋服を好み、自由なオシャレを満喫する20歳の女の子。vol.1に続き、今回もOnitsuka Tigerの2023年秋冬新作を身に纏い登場。リアルバイしたいほどお気に入り！というアウターの着こなしをチェックして。

2ルック目は、ヴィヴィッドなオレンジ色のボンバージャケットが主役。アウターの配色に合わせて、オレンジ×ブラックでまとめられたスタイリングはスタジオでもエッジーな存在感を放つ。カラータイツとロングブーツでモードにまとめた足元はどこかフューチャリスティックな魅力があり、新しい時代への変遷を感じさせる。

「2ルック目の衣装は、袖を通した瞬間からはっとして。鏡を見て“すごく好き、すごく良い！そして、似合ってる！”と思いました。エッジーなテイストの服は好きでよく着ますが、基本モノトーンを選ぶので、こんなに鮮やかなカラー物は初挑戦。ヴィヴィッドな色は、いざ着てみると気分が上がるし、お洒落だし、可愛いし、最高です！」

着替えてスタジオに登場した菜乃華さんは、言葉通り歓喜の様子。「私服として欲しい……！どう思う？」とマネージャーさんにファッションチェックしてもらう一幕も。

「このコーディネートでは、2着のアウター（ボンバージャケットとインナーのキルティングシャツ）をレイヤードしているのですが、テクスチャーの事なる同色系のアイテムを重ねることで、チグハグな印象にはならずに着こなしに奥行きを出せて素敵だなと思いました」

普段からオシャレを楽しむ菜乃華さんの着眼点はさすが。もちろん、それぞれを単体で着たり別のアイテムと合わせたりしても楽しめるので、クローゼットの手持ちアイテムとのコーディネートも考えたいところ。

「vol.1の衣装を着たときも“新しい自分に出会えた”と思ったけれど、このルックも同じように感動しています。このお仕事をしていると衣装を通して自分では選ばないアイテムを身につけることもしばしばですが、それによって新しい自分の表情や好きなものを見つけることも多い。例えば、『ナンバMG5』というドラマに出演した際の衣装でルーズソックスを身につけさせていただいたのですが、それがきっかけでプライベートでもルーズソックスを買って履いてみたり、なんてこともありましたね」

芝居をしながら役のキャラクターが反映された衣装も楽しむ菜乃華さん。そんな彼女が俳優を志したきっかけは何だったのだろう————————？

「小学生の頃にみていた『リーガルハイ』という作品を観たことがきっかけで、堺雅人さんのようなお芝居ができる人になりたいと思いました。尊敬している俳優さんは数多くいますが、中でも最初に憧れたのは堺さん。同作品自体にもすごく学ぶことがあって、子どもながらに“人によって正義と悪が異なることや良い悪いでは片付けられないものがあること”などを教えてもらいました。難しいテーマですが、それをコミカルに伝えてくれているところにも惹かれたんです」

この感想を小学生の頃に抱いていたというのだから驚く。それから数年を経て、俳優としても活躍しつつ、一人の人間として20歳というひとつの節目を迎えた彼女に、この歳の間にやってみたいことについて聞いてみた。

「率直に今思う事でいいですか？ 海が好きなので、友達とドライブして江ノ島に行きたいんです。私も自動車の免許を取って、友達と交代して運転もできたらいいかな」

素敵な風景が脳裏に浮かんでいるのだろう、菜乃華さんは朗らかな笑顔で話してくれた。俳優としてのかっこいい菜乃華さんも、20歳の一人の女の子としての菜乃華さんも素敵だ。これからの活躍も人生も末長く見守りたい。

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Direction : Shinsuke Nozaka
Photo,Movie : Yoshiaki Sekine (SIGNO)
Stylist : Itsuka Watanabe
Hair,MakeUp : Asako Baba
Text : Ryoko Suzuki