11 Jun 2026

樋口 幸平 look.1

25歳、俳優の素顔。大事な友達や仲間との時間を力に変えて。

キャリアのスタートとなる特撮ヒーローで人気と注目を集め、以来数々の話題作で活躍する俳優の樋口幸平さんが登場。テレビ画面の中はもちろん、街なかでも目を引く美しいプロポーションを誇る彼が着こなすのは、日本製のデニムを使ったシリーズ「DENIVITA™(デニヴィータ)」。自然なウォッシュ加工を施したシックなブラックデニムとシャツを重ねた、街に馴染むモードライクなスタイルを表現した。

「ブラックをメインにしたコーディネートをよく組みます。最近はシンプルで爽やかに着られるけど、一枚で様になるようなデザインのアイテムが好きなので、look.1はすごく好みでした。襟がレザーになっていて大人っぽい雰囲気のあるデニムの上下に、総柄のブーツを合わせて個性も発揮できる。全体的にさりげなくシックな印象なので、腕をまくるだけで表情がつくし、個人的にアレンジがしやすいスタイルで、撮影が楽しかったです」

「トレンドに乗るタイプではないけれど、人並みにその時々のファッションのポイントは押さえておこうと思っていました」と、昔からファッションへの興味は持っていたという。その後俳優になり、衣装でさまざまな服に触れることで、ファッションの魅力を感じるようになった。

「撮影で様々な衣装を着させていただくなかで、今まで見たことのない自分に何度も出会ってきたんです。そのたびに『こういう服も似合うんだ』、『こういうテイストも挑戦していいんだ』という発見ばかりで。ファッションはその人をより輝かせる大切なもので、自分が求める人物像になることも、まったく新しい自分になることもできると思います。表現者にとって大事な武器にもなりますね」

Kouhei Higuchi look.1

私服を選ぶ際は、衣装で見て触れた感性を生かしながら、SNSで情報も収集している。

「流行を追いかけることはないですが、SNSで気になったものは“いいね”や保存をしてイメージをキープしておきます。後日改めて見て、やっぱりいいなと思ったら、似たものを探して買いに行きます。悩まないので買い物はすごく速いです」

Kouhei Higuchi look.1

他にも気になるプライベートの過ごし方を聞くと、「サウナがライフワークです」と表情が綻ぶ。一人で週に少なくとも4回、友達と1時間でも予定が合えば一緒にいくほどの“サウナー”。身も心をすっきりさせる、生活に大切なリッラクスタイムだ。

「友達と会えば気持ちも素に戻って落ち着くし、ついでに家でやらなきゃいけないお風呂の時間も済ませられてお得な気分になるんです(笑)。朝から夜まで撮影現場に入っていて、翌日も早朝からお仕事があっても、サクッと入りに行きます。忙しい時、疲れている時ほど行くかもしれないですね。

サウナに行くようになったきっかけは、学生時代にプロを目指していたサッカー。当時、先輩や仲間と、練習後の疲労回復のために半身浴を実践していて。半身浸かり、じんわり汗をかいた後に、冷たいシャワーなどを浴びて冷やすことを繰り返す。実際に疲れが取れる実感があったので、同じ効果が得られるサウナに、仲の良い友達を誘ったりしながら自然と入るようになりましたね」

Kouhei Higuchi look.1

忙しい日々の中で自分を整えるもうひとつの重要な存在が、友達や俳優の仲間だという。

「よく集まる友達がいるんですけど、僕は彼らのことが本当に好きなんです。本当に明るくて面白くて、ただ話しているだけで『友達がいるおかげで人生って豊かだよな』と思うんです。頭の中や気持ちを整理する一人の時間も必要ですが、考えることが多いと『自分は俳優として大丈夫だろうか』なんて、ふと不安になったり心がしんどくなったりすることもある。そんな時でも友達に会うと、気分が盛り上がって、気持ちがフラットに戻って、また前向きになれるんです。

同じく、同世代の俳優仲間と過ごす時間もすごく好きです。尊敬できる人ばかりで、彼らと同じ目線でいるために頑張ろうと思える。お互い言葉には出さないけど、心の中で切磋琢磨しています。ずっと意識しあっているわけじゃないから、そう思っているのは会っている時間の5%くらいで、95%は一緒に遊んでいることを純粋に楽しんでいますが(笑)。ふとした時に、『みんなも頑張って活躍しているから、僕も負けてられないな』と考えて、気持ちを引き締める。仲間の存在が、僕の活動のエネルギーにもなっています」

Kouhei Higuchi look.1

樋口さんの言葉からわかるのは、常に冷静に自身と向き合い、心の置き場所を知っているということ。自らの機嫌の取り方を心得ているのだ。それは、自分とは異なるさまざまな人物に扮し、あらゆる感情を掬い上げる俳優という活動を真摯に続けてきたからかもしれない。

「最近は、オンとオフの気持ちのバランスを意識しています。俳優はそれぞれ自分の役との向き合い方を持っているので、オンとオフの切り替えをしっかりしたほうがうまくいく人もいらっしゃると思いますが僕の場合、バチっと切り替えて現場に望んだ時に、気負いすぎたり緊張したりすることがあったんです。いろいろと挑戦した結果、オン7割、オフ3割くらいの気持ちで現場に臨むようになりました。オフの状態からリラックスした気持ちを持ったまま、徐々にオンにしていくという感じ。落ち着いているけど緊張感はある、みたいな。経験から得た感覚なので毎回加減は難しいですけど、これが今の僕のベストなやり方なんです。

ただ、これはあくまで僕の気持ちの作り方なので、現場に入ったらもちろん臨機応変に対応します。例えばすごく賑やかな明るいシーンであればオフの割合を増やしてもいいかもしれないし、逆にものすごく緊張したまま演じた方がいい場合もあります。最終的には、監督が目指している画、共演者の意見、シーンの雰囲気などを掴んでみんなと共有しながら、自分の役をまっとうすることが重要だと考えています」

周りとの調和を重んじながら、今いるべき自分の現在地を更新し続ける。そんな、すごく熱く実にクールな樋口さんが魅せられた演技の世界。走り続ける彼の挑戦に、注目が集まる。

→look2では、お芝居の魅力や最新作への意気込みなど俳優活動について聞きました。


Direction : Shinsuke Nozaka
Photo : Yoshiaki Sekine
Movie : Maho Tomono
Stylist : Yusuke Yamaguchi
Hair & Make up : Kaco (ADDICT CASE)
Text : Hisamoto Chikaraishi (S/T/D/Y)

Kouhei Higuchi

■PROFILE
2000年11月30日生まれ、兵庫県出身。’22年より放送の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主人公の桃井タロウ/ドンモモタロウを務める。近年の出演作に、ドラマ『MADDER その事件、ワタシが犯人です』(25年/関西テレビ・フジテレビ)、『恋フレ〜恋人未満がちょうどいい〜』(25年/毎日放送)、(25年/毎日放送)『こころ』、映画『ネムルバカ』(25年/ポニーキャニオン)などがある。6月27日に『世にも奇妙な物語’26夏の特別編』が放送予定。8月7日公開の映画『ブルーロック』で剣城斬鉄を演じる。

■着用情報
DENIM SHIRTS
2181B206.001 (BLACK)

BLOUSON
2181B258.020 (GREY)

WIDE DENIM
2181B219.001 (BLACK)

MEXICO 66 SQUARE
1183C728.200 (WOOD CREPE/CLASSIC RED)