MEXICO 66は、私たちのプライドであり、
オニツカタイガーの哲学やカルチャーを
伝える、
意義深いメディアでもあります。
歴史的なアイコンに込められた、
たくさんのエピソードやストーリーを紹介。
第一回は「NIPPON MADE」を生産する
山陰アシックス工業について。
職人の手によって
国内ではアシックス唯一のシューズの生産拠点として、鳥取県は境港市に山陰アシックス工業があります。設立は1969年。2008年には、熟練の職人と最新の設備を活かし、高品質な日本製をアピールする「NIPPON MADE」がスタートしました。1日で作ることができる足数は、わずか200〜300足しかありません。オニツカタイガーのアイコンであるMEXICO 66 DELUXEは、「NIPPON MADE」によってその付加価値を高め、世界に発信しています。
上質な革を厳選
信頼する国内の老舗工場から厳選した、上質なレザーが山陰アシックス工業に届きます。NIPPON MADEには、おもにステアレザーを使用しています。高級感は、シューズの左右を同じ革から裁断しているこだわりから始まっています。繊維の細かな向きや質感を整えることで、美しく、整った佇まいに仕上げています。そして革のパーツは、職人がミシンで縫い合わせます。柔らかく肉厚な天然皮革に美しく刺繍するためには、糸と素材との強度バランスが必要で、そこには職人の繊細な感覚が宿っています。
美しいフォルムのために
科学的に検証されたシューズの「木型(ラスト)」、職人の感覚によって仕上がりが左右する「吊り込み」によって、美しいフォルムと包み込むような履き心地を生み出しています。ラストに被せたアッパーに手作業で糊付けをし、つま先、かかとの順に機械を分けて、靴のフォルムをアッパーに記憶させます。吊り込みによる革の巻き込み感が、シューズの雰囲気をつくります。細身のシルエットが特徴のMEXICO 66は、少し緩やかにすることで、靴の柔らかさを表現しています。また、タイガーストライプが水平に見えるように整えるなど、高い技術が要されています。
微に入り細を穿つ
アッパーとソールを装着し、シューズの造形が帯びてきます。NIPPON MADEは、つま先の補強部をあえて手作業を貼り付けています。ソールは切削再現性の高い、国産のバフ機によって削り出しています。いずれも立体的なシルエットを繊細に表現するために、職人によって考えられた工程です。アッパーとソールを圧着した際に張り出すコバはとても小さなディテールですが、その精度は、見た目の印象に大きな影響を与えます。
仕上げも抜かりなく
アッパーとソールの圧着が終わったら、いよいよ仕上げの工程に入ります。厳しい目と手によって検品を行い、シューレースも手作業で均一に通しています。気品を感じさせる紫のシューボックスが、NIPPON MADEの証です。誕生から50年を迎えた定番は、常に質を高めながら、日本のものづくりの良さを伝え続けています。それはオニツカタイガーが掲げるラグジュアリーの基準です。
Photo & Movie: Yuichi Sugita
Art Direction & Web Design: anicecompany
Edit & Text:
Masayuki Ozawa, Yukiko Nakai / MANUSKRIPT
Production: GDX inc.