1988年の設立以来、ドイトン開発プロジェクトは、タイ北部の何千もの貧しい山岳民族の人々が社会的に自立し、環境にも責任を持った市民として生活していくための支援を行っています。かつてはアヘン栽培者や麻薬密売人だった人々は、今ではドイトンブランドの下でさまざまな公正な仕事の機会を得ています。ドイトン独自のビジネスモデルは、地域社会への還元と、自然環境の回復に繋がっています。
きっかけはドイトンからオニツカタイガーへのラブコール。2019年から約1年半をかけ、タイのテキスタイルデザイナーと日本の生産チームにより共同で企画、開発。コロナ渦にも、オンラインでプロジェクトは進行していきました。メインは、糸を紡ぎ繊細に織り上げた手織りのテキスタイル。機械織りと比較すると質感はやわらかく、柄も繊細に仕上がります。
タイらしさと、オニツカタイガーらしさ。それらを両立してかつ、世界のさまざまな人に届くような、タイムレスなデザインと強度、履きやすさに仕上げることが私達のミッションでした。どちらのモデルも環境に配慮した工程を経て、サステナビリティを意識した素材を使用しています。
グローバルで販売される3型に採用されたテキスタイルは、伝統的なコレクションの中から厳選された柄をベースにデザイン。レッドとブルーのカラーリングは、多くのモデルで使用されているオニツカタイガーストライプのトリコロールカラーを想起させます。
現地スタッフによる伝統的な手作業と、オニツカタイガーの代表的なモデルのコラボレーションは、雇用や社会貢献の活動を広める協業でもあります。履くことにより、タイの文化と自然、そして日本との友好をリプレゼンテーションする。現代のファッションにおけるクールを再定義するような、ストーリーあるスニーカーの誕生です。